某求人会社による弊社の採用力診断の結果は、１００点満点で６６点。ちょっと微妙な
数字だが、現状ではこんなもんだろうかと思う。特にダメ出しされたところは、企業力。

　「企業力」を改善することで、より採用成功に近づけるらしい。アドバイスとしては、
①提示条件、知名度が低いから優秀な人材が採用できないと諦めていないか、②候補者
に響く自社の魅力を整理できているか、という二つの側面が挙げられた。

最初の点に関しては、候補者は必ずしも年収や知名度だけで選んでいるわけではないこ
とを深く認識し、短期での改善が難しい要素で諦めないこと。強みを生かせるアプローチ
が大事。二番目の点については、調査・情報収集の大切さ。アンケートや面接データを集
める。コンサルの客観的な意見を拝聴する。例えば、ニッチな業界ではあるが、シェアが
高いとか、オープンな職場環境とか、自社では特別な魅力ではないと認識していることが
意外にアピールポイントになること。本当に伝えるべき強みを今一度、整理してみたい。

弱かった企業力の５項目のうち、正直に言うと、弊社の場合、独自性の弱さが際立って
いた。しかし、リサイクル業と産業廃棄物処分業を両立させようと努力している会社はそ
うは無いはずだ。そして、片翼に、自動車解体業の企業をＭ＆Ａで買収しようという稀有
な取組を試行したのも、中小企業にしてはオリジナリティがあるし、当該子会社では、マ
レーシア企業と連携しようとしていることもかなり特殊な動きである。こうした難しい挑
戦に興味を持ってくれる奇特な方もいらっしゃるのではないだろうか。あとはこれらの取
り組みをいかに顕在化していくかが求められているように思う。